悦山人の”モノ”がたり

この国のカタチとスガタを見つめてカナタのコトバにたどり着く

2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

死出の旅-005

17 毎日のようにハローワークに通ったものの、窓口の職員の仕事紹介が始まると、もはや1人採用に100人の応募ある状態であって、オレは改めて失職の恐ろしさを噛みしめた。だが、オレは気休めの応募はしたくなかったのである。 18 あるとき、そこの職員の一…

死出の旅-004

13 2009年の春である。オレの心は抜け殻みたいな状態だった。何も考えられず、かといって何かをするわけでもなく、オレはただただ私鉄西武線に乗り、終点の山あいの駅のプラットホームに佇み、荒削りの山並みのその向こうに沈む夕陽を見やっていた。 14 妻…

死出の旅-003

9 それからというもの、ハローワークに行っては数時間待ちで検索し、その検索した求人を紹介してもらうものの、50過ぎというだけでその先に進まなかった。ハローワークの職員は気の毒そうに笑っていた。もはや、希望職に就ける状況ではなかったのである。 1…

死出の旅-002

5 2008年の暮れ、リーマンショックのころである。突然、会社からリストラ、いわゆる整理解雇が言いわたされた。あまりの不当解雇に抗議したものの、そこに残ることさえ地獄である。50過ぎの中年男はすでに路頭に迷い、行き場を失っていたのだった。 6 弱小…

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